小学生の鉛筆の選び方|2B・B・HBの違いと濃さ・軸の形の目安

小学校の入学準備や鉛筆の買い替えでは、「2B・B・HBのどれを選べばよいのか」「三角軸と六角軸は何が違うのか」と迷うことがあります。

2B・B・HBは、芯の硬さと文字の濃さを表す記号です。

小学校の入学準備や鉛筆の買い替えで自分に合うものを選ぶ

一般的には、2Bが最も濃くてやわらかく、B、HBの順に芯が硬くなり、文字が薄くなります。
ただし、低学年は必ず2B、高学年になったら必ずHBにするという決まりがあるわけではありません。

小学生の鉛筆は、次の順番で選ぶことが大切です。

  1. 学校で指定された濃さや形を確認する
  2. 子どもの筆圧や文字の濃さを見る
  3. 2B・B・HBの中から書きやすいものを試す
  4. 三角軸・六角軸など、持ちやすい形を選ぶ

この記事では、2B・B・HBの違いや学年ごとの目安、軸の形による特徴を解説します。
さらに、子どもに合った鉛筆の確かめ方も紹介します。

目次

小学生の鉛筆は学校の指定を確認してから選ぶ

学校の指定を確認してから鉛筆を選ぶ

鉛筆を購入する前に、まず入学説明会の資料や学校から配布された持ち物の案内を確認しましょう。

学校によって、鉛筆の濃さや軸の形、デザイン、持参する本数などの決まりが異なるためです。

鉛筆の濃さやデザインの指定は学校によって異なる

文部科学省の小学校学習指導要領解説では、第1・第2学年の書写について、姿勢や筆記具の持ち方を整えること、文字を構成する線や点の書き方、文字の形に注意することなどが示されています。
また、この時期に主に使う筆記具として、鉛筆やフェルトペンが挙げられています。

一方で、2B・B・HBのどれを使うかまでは定められていません。
実際の持ち物は、それぞれの学校や学級の方針に合わせて準備することになります。

茨城県教育委員会も、新入学用品について、学校ごとに使用する用品が異なるため、入学する学校に確認してから購入するよう案内しています。
鉛筆については、2B鉛筆や赤鉛筆、青鉛筆などが例として挙げられています。

学校からは、次のような指定を受けることがあります。

  • 鉛筆は2BまたはBにする
  • 転がりにくい六角軸にする
  • キャラクターや装飾の少ないものにする
  • 赤鉛筆や赤青鉛筆も用意する
  • 鉛筆を決められた本数だけ筆箱に入れる
  • すべての鉛筆に名前を書く

以前通っていた幼稚園や保育園で使っていた鉛筆や、兄や姉の学校で指定されている鉛筆が、そのまま使えるとは限りません。
まず、これから通う学校の案内を確認することが基本です。

指定が分かる前にまとめ買いしない

鉛筆は1ダース単位で販売されていることがあります。
しかし、学校の指定が分かる前にまとめて購入すると、濃さやデザインが合わず、買い直しになる可能性があります。

特に名入れ鉛筆は便利ですが、注文後は芯の硬さや軸の形を変更しにくくなります。
入学説明会や持ち物の案内を待ち、学校の指定が分かってから注文しましょう。

指定がなく、どの鉛筆が合うか分からない場合は、2BとBを数本ずつ用意して試し書きをします。
子どもが無理なく書ける鉛筆を選び、その後で同じものを買い足すと安心です。 

2B・B・HBの違いは、芯の硬さと文字の濃さ

2B・B・HB、3本の鉛筆で線の濃さと太さを比べる

2B・B・HBという記号は、鉛筆の芯の硬さと、書いた線の濃さを表しています。

鉛筆の芯は、主に黒鉛と粘土を混ぜて作られます。
一般的には、黒鉛の割合が多いと、やわらかく濃い芯になります。
一方、粘土の割合が多いと、硬く薄い芯になります。

「B」と「H」は何を表しているのか

Bは英語の「Black」、Hは「Hard」の頭文字です。
Bの前の数字が大きくなるほど、芯はやわらかく、線は濃くなります。
反対に、Hの前の数字が大きくなるほど、芯は硬く、線は薄くなります。
HBは、硬さと濃さのバランスが取れた鉛筆です。

今回取り上げる3種類を、濃い順に並べると次のようになります。

2B → B → HB

3種類の中では、2Bが最も濃くてやわらかく、HBが最も硬くて薄い鉛筆です。

2B・B・HBを比較する

硬度文字の濃さ芯の硬さ書くときの特徴気をつけたい点
2B3種類の中で最も濃いやわらかい軽い力でも線が見えやすい芯が減りやすく、手でこすると汚れることがある
Bやや濃いやややわらかい濃さと芯の減り方のバランスがよい筆圧が弱い子どもには薄く感じることがある
HB3種類の中では薄い硬い細かな文字を書きやすく、芯先がつぶれにくい強く押して書くと、紙に跡が残りやすい

2Bは、強く押しつけなくても濃い線を書きやすいことが特徴です。
ただし、芯がやわらかいため、書いているうちに先が丸くなりやすく、筆圧や手の動かし方によってはノートが黒く汚れることがあります。

Bは、2BとHBの中間に当たります。
2Bでは濃すぎるものの、HBでは薄く感じる子どもにとって、選びやすい硬度です。

HBはBより硬く、細い線を保ちやすい一方、筆圧が弱いと文字が薄くなることがあります。
また、文字を濃くしようとして強く押すと、消しゴムで消した後も紙に筆跡のへこみが残ることがあります。

同じ2Bでも書き味は同じとは限らない

鉛筆とその芯については、「JIS S 6006」という日本産業規格があります。
現在有効な規格は「JIS S 6006:2020」です。
この規格は、2024年10月に内容が引き続き適正であることが確認されています。

ただし、同じHBや2Bと表示された鉛筆でも、メーカーや製品によって、滑らかさ、芯の減り方、線の濃さなどに違いを感じることがあります。

トンボ鉛筆は、JISで定められたHBの濃さの範囲よりも、自社では狭い基準を設けていると説明しています。
つまり、硬度表示は鉛筆を選ぶ基準になりますが、表示が同じでも、書き味まで完全に同じとは限りません。

使っていた鉛筆と同じ2Bの鉛筆に買い替えたのに書きにくく感じる場合は、硬度だけでなく、メーカーや製品が変わっていないかも確認してみましょう。

低学年に2BやBが選ばれやすい理由

軽い力でもはっきり書ける鉛筆

小学校低学年向けの学習用鉛筆では、2Bを中心に、4Bや6Bなどのやわらかく濃い鉛筆も販売されています。

これは、文字を書き始めたばかりでも、強い力をかけずに線をはっきり書けるようにするためです。

軽い力でも文字を濃く書きやすい理由

入学したばかりの子どもは、鉛筆の持ち方や力の加え方を練習している途中です。
筆圧が安定せず、HBでは線が薄くなることがあります。

そのような場合は、HBよりもやわらかいBや2Bを使うと、強く押しつけなくても文字を濃く書きやすくなります。

文字が薄いからといって、「もっと強く書きなさい」と繰り返し言うと、鉛筆を強く握ったり、手に余分な力が入ったりすることがあります。
まずは、少ない力でも線が見える鉛筆を試してみるのも一つの方法です。

「とめ・はね・はらい」を確認しやすい

小学校低学年の書写では、文字の形だけでなく、点画の書き方や筆順に沿って丁寧に書くことを学びます。

線をある程度濃く書けると、子ども自身が書き始めや書き終わり、線の方向などを確認しやすくなります。
大きなマスにひらがなや漢字を書く時期には、濃い線が文字の形を振り返る手がかりになります。

ただし、濃ければ濃いほどよいわけではありません。
芯がやわらかすぎて線が太くなったり、ノートが汚れたりする場合は、2BからBへ替えることも考えましょう。

低学年なら必ず2Bとは限らない

同じ学年でも、筆圧や手の動かし方には違いがあります。

軽い力で書く子どもには2Bが合いやすい一方、筆圧が強く、2Bの芯がすぐに丸くなる子どもには、Bの方が合うことがあります。

大切なのは、「1年生だから2B」と一律に決めるのではなく、学校が指定する範囲内で、実際に書いた文字を見ながら選ぶことです。

学年と筆圧から考える鉛筆の濃さの目安

書かれた文字や線から鉛筆との相性を確かめる

学年別の目安は、鉛筆を選び始めるための出発点です。
学年が上がったからといって、自動的に2BからB、BからHBへ替える必要はありません。

次の表は、学校から硬度を細かく指定されていない場合の目安です。

学年最初に試しやすい硬度選ぶときに確認したいこと
低学年2B・B軽い力で文字を書いても見えるか、芯が減りすぎないか
中学年Bを中心に2B・HBも比較ノートが汚れないか、小さな文字を書きやすいか
高学年B・HB書く量が増えても疲れにくいか、文字が薄くならないか

低学年では2BまたはBから試す

鉛筆を使い始めたばかりで筆圧が弱い場合は2Bから試すと、線をはっきり書きやすくなります。

一方、2Bを使うと芯の減りが早い、線が太くなる、手の下が黒くなるといった場合は、Bも試してみましょう。

低学年では、芯の濃さだけでなく、無理なく鉛筆を動かせることも重要です。

中学年は2B・B・HBから書き方に合わせて選ぶ

中学年になると、漢字の画数が増え、ノートに書く文字も少しずつ小さくなります。
2Bを使い続けても問題ありませんが、線が太くなりすぎたり、ノートが汚れやすかったりする場合は、Bが候補になります。

Bでも線が濃すぎたり、筆圧が安定していて細かな文字を書きにくかったりする場合は、学校の指定を確認したうえでHBを試します。

硬度を変えるときは、1段階ずつ試すと違いが分かりやすくなります。
2Bから急にHBへ替えるのではなく、まずBを試すと、無理なく違いを確認できます。

高学年はBまたはHBが選択肢になる

高学年では、ノートに書く情報量が増え、細かな漢字や数字を書く場面も多くなります。
そのため、BやHBの方が芯の先が丸くなりにくく、書きやすい場合があります。

文部科学省の『小学校学習指導要領解説』でも、第5学年と第6学年では、目的に応じて筆記具を選び、その特徴を生かして書くことが示されています。

ただし、2Bを使っていて文字が読みやすく、本人も書きやすいと感じているのであれば、無理にHBへ替える必要はありません。
学年よりも、現在の書き方に合っているかを優先しましょう。

鉛筆を替える目安は文字に表れる

鉛筆が合っているかどうかは、子どもが書いた文字やノートから確認できます。

次のような様子があれば、鉛筆の硬度や軸の形を見直してみましょう。

  • 文字が薄く、本人も読み返しにくい
  • 濃く書くために鉛筆を強く押しつけている
  • 消した後も紙に深いへこみが残る
  • 芯がすぐに丸くなり、文字が太くなる
  • 手やノートが黒く汚れやすい
  • 長く書くと指や手が疲れる
  • 鉛筆を何度も持ち直している

文字が薄い場合は、HBからB、Bから2Bというように、1段階ずつやわらかい芯の鉛筆へ替える方法があります。

ただし、紙に深い跡が残る場合は、硬い鉛筆に替えるだけでは解決しないことがあります。
筆圧、鉛筆の持ち方、机と椅子の高さ、姿勢なども一緒に確認しましょう。

三角軸・六角軸・丸軸は何が違う?

鉛筆の三角軸・六角軸・丸軸の違い

鉛筆は芯の濃さだけでなく、軸の形によっても持ったときの感覚が変わります。

学校用の鉛筆では、三角軸と六角軸が多く使われています。
それぞれの特徴を理解し、子どもの持ち方に合うものを選びましょう。

三角軸は指を置く位置を意識しやすい

三角軸には、3つの広い面があります。

鉛筆を持つときに使う親指、人差し指、中指を、それぞれの面に置きやすいため、指の位置を覚えている途中の子どもに向いています。

鉛筆を握り込んでしまったり、指を置く位置が毎回変わったりする場合は、三角軸を試してみるとよいでしょう。

ただし、三角軸を使うだけで、必ず持ち方が整うとは限りません。
指の位置だけでなく、手首の状態や鉛筆の角度、姿勢なども関係します。
三角軸は、持ち方を支える道具の一つとして考えましょう。

六角軸は持ちやすく転がりにくい

六角軸は、学校用の鉛筆として広く使われている形です。

三菱鉛筆は、鉛筆に六角形が多い理由として、机の上で転がりにくいことと、親指・人差し指・中指の3点で持ちやすいことを挙げています。

六角軸は三角軸より面が細いため、指の位置を少し調整しながら持てます。鉛筆の持ち方がある程度安定してきた子どもや、三角軸では面が大きすぎると感じる子どもにも使いやすい形です。

三角軸と六角軸のどちらが優れているということではありません。持ったときに指が安定し、余分な力を入れずに書ける方を選びましょう。

丸軸は持つ位置を自由に変えやすい

丸軸には角がないため、鉛筆を少しずつ回しながら、持つ位置を変えやすいのが特徴です。

一方で、指を置く位置の目安がなく、机の上で転がりやすいという面もあります。鉛筆の持ち方を覚えている時期には、三角軸や六角軸の方が指を置く位置を確かめやすい場合があります。

丸軸が書きにくいという意味ではありません。すでに持ち方が安定していて、本人が丸軸を使いやすいと感じているのであれば、学校の決まりに反しない範囲で選べます。

鉛筆選びで確認したい、芯の濃さ以外のポイント

鉛筆の長さ・滑りにくさ・名前欄も確認する

鉛筆を選ぶときは、2B・B・HBなどの濃さや軸の形だけでなく、長さ、表面の仕上げ、記名のしやすさなども確認しましょう。

子どもの手に合った長さと太さ

一般的な鉛筆が長くて扱いにくそうな場合は、低学年向けの短い鉛筆も選択肢になります。

例えば、トンボ鉛筆には、通常品より約14mm短い、長さ161mmの低学年用鉛筆があります。
ただし、これは製品の一例であり、すべての低学年の子どもに短い鉛筆が必要というわけではありません。

実際に持たせてみて、鉛筆の後ろ側が顔や手に当たらないかを確認しましょう。
また、重く感じていないか、手を自然に動かせるかも確認します。

反対に、鉛筆が短くなりすぎると、正しい位置を持ちにくくなります。
まだ芯が残っていて使える場合は、補助軸を付けて長さを補う方法があります。

滑りにくさと表面の仕上げ

筆圧の調整が難しい子どもや、手に汗をかきやすい子どもには、滑り止め加工が施された鉛筆が適している場合があります。
指が滑ると、鉛筆を落とさないように強く握ってしまうことがあるためです。

表面に細かな凹凸がある鉛筆や、指を置く位置が示されている鉛筆を試すと、力を入れすぎずに持てる場合があります。

ただし、滑り止めの感触には好みがあります。

ざらつきが気になる子どももいるため、可能であれば、1本入りの商品や少ない本数のセットから試しましょう。

名前を書ける場所があるか

学校では、鉛筆1本ずつへの記名を求められることがあります。

名前を書く欄がある鉛筆は、軸の模様に埋もれにくく、名前を確認しやすい点が利点です。

名前シールを使う場合は、指で持つ部分や鉛筆削りに差し込む部分を避け、剥がれにくい位置に貼ります。

名入れ鉛筆を注文する場合は、学校の硬度指定やデザインの決まりを確認してから選びましょう。

学校で使いやすいデザインか

子どもが気に入った鉛筆を選ぶことも大切です。

一方で、学校によっては、装飾の多い文房具やキャラクター付きの文房具について、決まりを設けている場合があります。

学校の案内を確認したうえで、授業中に扱いやすく、本人が自分のものだと見分けやすいデザインを選びましょう。

濃さ、形、名前欄などの基本条件を満たしていれば、色や模様を子ども自身に選んでもらう方法もあります。

子どもに合う鉛筆を少量ずつ試して選ぶ

2本の鉛筆を使って、左右の紙に同じ形を書いてみる

鉛筆は、硬度表示だけで決めるよりも、実際に書き比べた方が子どもとの相性を確認しやすくなります。

学校から特定の硬度を指定されていない場合は、2BとBなど、隣り合う硬度の鉛筆を少量ずつ試してみましょう。

同じ文字を書いて比べる

比較するときは、異なる鉛筆で同じ文字を書きます。

ひらがな、画数の多い漢字、数字などを同じ大きさのマスに書くと、次の点を確認できます。

  • 軽い力で文字が見えるか
  • 線が太くなりすぎないか
  • 鉛筆を強く押しつけていないか
  • 紙に深い跡が残らないか
  • 手が汚れやすくないか
  • 数行書いた後に手が疲れていないか

1文字だけでは違いが分かりにくいため、宿題や家庭学習で数日使ってから判断します。

本人の感覚と書かれた文字の両方を見る

保護者から見て整った文字でも、子どもが強い力で書いていれば、長く使ううちに疲れることがあります。

反対に、本人は書きやすいと感じていても、文字が薄くて読み返しにくい場合があります。

「どちらが楽に書ける?」「強く押さなくても書ける?」「この文字は自分で読みやすい?」など、答えを決めつけない聞き方で確認しましょう。

大人が文字だけを見て決めるのではなく、子どもの感覚と、実際に書かれた線の両方から選ぶことが大切です。

具体例:2Bの六角軸から2Bの三角軸へ、さらにBの六角軸へ見直す場合

例えば、学校から「2BまたはB」と指定されている小学1年生を考えてみましょう。

最初に2Bの六角軸を使ったところ、文字ははっきり書けましたが、指を置く位置が毎回変わり、鉛筆を何度も握り直していました。

そこで、芯の濃さは2Bのまま、軸だけを三角軸に替えて数日試しました。
三角軸の3つの面が指を置く目安になり、以前より少ない回数で鉛筆を持ち直せるようになった場合は、2Bの三角軸が選択肢になります。

その後、学年が上がって書く量が増え、2Bでは芯が早く丸くなったり、ノートが黒くなったりした場合は、Bの六角軸を試します。

Bでも文字が十分に見え、六角軸を安定して持てるのであれば、Bの六角軸への買い替えを検討します。

これは選び方を考えるための一例です。
重要なのは、濃さと軸の形を一度にすべて変えず、何が書きやすさに影響しているのかを一つずつ確かめることです。

合う鉛筆が分かってから買い足す

実際に数日使い、学校の決まりにも合っていることを確認できたら、同じ鉛筆を買い足します。

子どもの筆圧や持ち方は、成長や学習内容によって変わります。
一度選んだ鉛筆を卒業まで使い続ける必要はありません。
新学期や買い替えの機会に、現在の書き方に合っているかを見直しましょう。

鉛筆が書きにくいときに確認すること

鉛筆が書きにくいときに確認すること

鉛筆の使いにくさには、芯の硬度以外にも複数の原因があります。

すぐに別の硬度へ替えるのではなく、書かれた文字や鉛筆の状態を確認し、原因を一つずつ考えます。

文字が薄いとき

文字が薄いときは、次の点を確認します。

  • 現在の鉛筆がHBなどの硬い芯ではないか
  • 芯先が極端に丸くなっていないか
  • 本人が手や指に力を入れにくい状態になっていないか

HBを使っている場合はB、Bを使っている場合は2Bというように、一段階やわらかい芯を試します。

文字を濃くするために、強く押すことだけを求めないようにしましょう。
少ない力でも線が見える鉛筆の方が、その子どもに合っている可能性があります。

ノートが黒く汚れるとき

2Bなどのやわらかい芯は、紙の上に黒鉛が付きやすいため、書いた部分を手でこすると汚れることがあります。

次の点を確認しましょう。

  • 芯がやわらかすぎないか
  • 筆圧が強すぎないか
  • 芯先が丸くなりすぎていないか
  • 書いた文字の上を手でこすっていないか
  • 鉛筆と消しゴム、ノートの紙の相性はどうか

2BからBへ替えることで汚れが減る場合があります。
ただし、消しやすさは硬度だけでは決まりません。

濃い鉛筆でも消しやすいよう、芯の配合を工夫した製品があります。
消しやすさは、芯の配合や製法、消しゴム、紙、筆圧など、複数の要素によって決まります。

「2Bは消えにくい」「HBならきれいに消える」と一律に考えず、実際の組み合わせで確認しましょう。

芯がすぐ折れるとき

芯がすぐ折れる場合は、硬度だけでなく、次の点も確認します。

  • 鉛筆を強く押しつけていないか
  • 芯を細く長く削りすぎていないか
  • 鉛筆を何度も落としていないか
  • 鉛筆削りの中に折れた芯が詰まっていないか
  • 特定の1本だけが繰り返し折れていないか

やわらかい芯は減りやすい一方、硬い芯に替えても必ず折れなくなるとは限りません。

特定の鉛筆だけが何度も折れる場合は、その鉛筆の使用をいったんやめます。
複数の鉛筆で同じことが起きる場合は、筆圧や削り方、鉛筆削りの状態を見直しましょう。

まとめ|学校の指定を基本に、子どもの書き方に合う鉛筆を選ぶ

小学生の鉛筆は、学年だけで決めるのではなく、学校の指定と子どもの書き方を確認して選びます。

2B・B・HBの主な違いは、次のとおりです。

  • 2Bはやわらかく、軽い力でも濃く書きやすい
  • Bは2BとHBの中間で、濃さと硬さのバランスを取りやすい
  • HBは硬く、細かな文字を書きやすい一方、筆圧が弱いと薄くなりやすい

軸の形については、三角軸には指を置く位置を意識しやすい特徴があり、六角軸には持ちやすく転がりにくい特徴があります。
どちらか一方がすべての子どもに適しているわけではありません。

学校から硬度を細かく指定されていない場合は、低学年では2BまたはBを出発点にし、文字の濃さ、芯の減り方、ノートの汚れ方、手の疲れ方などを確認します。

最初から大量に購入せず、少量を数日間試し、子どもが無理なく書ける鉛筆を選びましょう。

参考資料

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